お手洗いや、ちょっとした汗ふきから軽い汚れ拭き、あるいは、ポケットチーフなどの紳士のおしゃれに意外と重要なハンカチ。
用途ももちろんですが、意外とおしゃれでも重要なハンカチ選び。特に50代メンズならば、ハンカチにもある程度の「品格」が欲しいところ。
今回は50代のメンズが持つプレゼントなどでも喜ばれるハイブランドのハンカチに注目!
この記事の目次
50代メンズのハンカチ選びのポイント
50代メンズなら、大人の上品さ、落ち着き、それでいながら遊び心もあるハンカチ選びが大切。
ハンカチ選びのポイントとしては、次の5つのポイントがあります。
1用途
ハンカチの一般的な用途は、
- 手拭き
- 汗拭き
- 汚れ拭き
- おしゃれ用
- 冠婚葬祭用
ですが、今回はおしゃれの為のハンカチにフォーカスしたいと思います。
2素材
ハンカチの素材は簡単に、
- 植物繊維(綿、麻など)
- 動物繊維(シルク、ウール、カシミヤなど)
- 化学繊維(ポリエステル、ナイロン、アクリルなど)
- 上記の混合繊維
となっています。
植物繊維は吸水性に優れ、動物繊維は高級感がありますが洗濯の繊細さや防虫などの管理・お手入れが必要です。
化学繊維は耐久性が高く、他の天然繊維と混合されたアイテムも多く見かけます。
肌触りや高級感が良いものほど、お手入れも大変。利便性とは反比例するのですが、これらの理由から混合の繊維が多く採用されているので、それほど気にしなくても大丈夫ですが、
ハイブランドになるほど、高級な生地(お手入れの難しい)ものになりますので、購入の際には一応確認しておきましょう。
3色、デザイン
カラーは、ハンカチの用途に大きく左右されます。冠婚葬祭ならば黒、白、グレーの無地のものが理想ですが、ファッションとしてのハンカチは、アクセントカラーとして明るく、鮮やかなカラーを用いたり、ペイズリーやドットなど色だけでなく、柄をはじめとしたデザインがおすすめです。
ついつい面白さを狙ってハンカチだけ、キャラものや突拍子のないデザインを選びたくなる男心もありますが、なるべく、全体のトーンを壊さない、でも粋なデザインを選ぶとよいでしょう。(そこが難しいのですが)
4ブランド
おすすめのハンカチでリサーチしてみると、基本的に贈答用のものがランキングされています。
例えば、ラルフローレンや、カルバンクラインなど、ブランドとしては無難ではありますが、ハンカチのブランドとしてはありきたりな印象のブランドでもあります。
もしおしゃれ用としてブランドのハンカチを購入するならば、ハイブランドでプレゼント用に大衆化されていないものがおすすめです。
例えば、デパートのハンカチ売り場などは、ブランドものではありますが、ライセンス契約でブランドの商標を得て、委託された会社が大衆向けに作られたものが手に届きやすい価格で並んでいます。
もちろん品質も悪くはないのですが、デザイン性などは多くの人が購入しやすいよう「ブランドの個性が薄められている」ものです。
デパートのハンカチ売り場ではなく、自分の好みのブランドのショップやオンラインで覗いてみましょう。
数は少ないながらも、ハンカチ売り場で販売しているものとは、デザイン性が全く違います。
例えば、ネットで「ラルフローレン ハンカチ」と検索してみると、このような感じです。
よくギフト用などで見かけますよね。
まぁ悪くないけど、「とりあえずブランドです」感、「ザ・ハンカチ」感が。。
次は本家?ポロラルフローレンのHPを見てみましょう。
かっこいい&かわいい!
大人の落ち着きと品の良さ、遊び心がありますね。
また、ウケ狙いでキャラものは避けよう、と上述しましたが、二番目のポロベアのキャラものは折り畳まれた状態では縁は上品なペイズリー、ストライプのセンスあるコラージュです。
ポケットに入れた状態では、それだけでもおしゃれなハンカチであるのに、広げた際にはポロベアが現れる遊び心として機能しています。(女性からの評判もきっと上昇します!)
余談ですが、このポロベアのアイコンは、1990年にラルフローレンの従業員らが、ラルフとその弟ジェリーに、彼らとそっくりの格好をしたシュタイフ製テディベアをプレゼントしました。
その逸話から、インスパイアされたポロベアは、現在でもアイコンになっています。
一番違いを感じたのは、ポロラルフローレンのロゴを使っていない点です。こういった「分かりやすいブランドの権威性」を使わない点がセンスの良さ、上品さを醸し出すのかもしれませんね。
ネットショッピングでも、公式のHPを見てから購入すると、ライセンスのアイテムでも近いデザインのものが見つかるので、そうして選ぶのもありかもしれません。
さて、良いハンカチっておしゃれなんです!という話が長くなってしまいましたが、50代におすすめなハイブランドのハンカチをピックアップしてみました。
50代メンズにおすすめのハイブランドハンカチ
ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)
50代メンズならば、全盛期のドルチェ&ガッバーナ(通称ドルガバ)を覚えていらっしゃる方も多いかもしれません。ドルガバのプレートの付いたジーンズを多くの男性が着用していました。
最近では、「香水」の歌で、再注目されていましたね。
50代メンズには少しラグジュアリーテイストの強いブランドでもあるので、その味を活かし、「少量」をコーディネートに加えるのはいかがでしょうか。
例えば、こちらのハンカチ。
マーブルの美しい、アートのようなハンカチです。高級感あるブルーのマーブルがダークトーンの服装に合いそうですね。
また、シックなハンカチもありますが、ありそうでないスタイリッシュなシックさがさすがのハイブランドです。
エトロ(ETRO)
伝統的なペイズリー柄をモダンなデザインに昇華したエトロ。
1968年にイタリアでテキスタイルメーカーとして創業したブランドです。
出典:Pinterest
ともすれば野暮ったくなりがちなペイズリー柄を、とてもスタイリッシュに仕上げています。
私達がよく耳にするペイズリーとは、伝統的なカシミール紋様を、創始者のジンモ・エトロが独自の技術とセンスでアップデートし、「ペイズリー」という名称で発表したことから生まれました。
その技術力とデザインセンスはペイズリー柄以外にも現れています。
ペイズリー柄もおすすめなのですが、エトロの息吹をこちらのハンカチで感じてみるのはいかがでしょう。
デザイン性もさながら、その高い技術力が伺えますね。エトロなのに、ペイズリーじゃないんだ!というのも驚きとユーモアがあり、あえてペイズリーを選択しないおしゃれさもありますね。
サン・ローラン (SAINT LAURENT)
1961年にフランスに創設された世界的高級ファッションブランド。以前はイヴ・サンローランという名称でしたが、アパレルラインはサン・ローランとなっています。
これらのアブストラクトドットクラウドプリントがあしらわれているアイテムは、サンローランらしさと、
オリエンタルな雰囲気も感じます。
シックなコーデを一つ上に押し上げてくれる洗練されたハンカチがおすすめです。
コムデギャルソン (COMME des GARÇONS)
世界的な評価を得ている、川久保玲率いるコムデギャルソン。
日本のエッセンスを取り入れながらも、哲学的でもあるファッションスタイルは、50代メンズにこそ、着こなせるアイテムでもあります。
旅を思わせるモチーフで、遊び心のあるハンカチは、ラフな図柄ながらも上品なグリーンで縁取られ、
ポケットから覗くその様子は、広げられたときにどのような図柄が描かれているのか、まさに旅のように
イメージが膨らみワクワクします。
「少年のように」を意味するコムデギャルソン。いつまでも少年の心を持っている男性の魅力をポケットに忍ばせてみましょう。
グッチ (Gucci)
2015年より、アレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブ・ディレクターに就任し、かつてのグッチのイメージから大きく変革を遂げ新生グッチともいわれておりましたが、アレッサンドロ・ミケーレが退任。2023年1月28日(土)、「グッチ」が新クリエイティブ・ディレクターにサバト・デ・サルノを任命したことを発表しました。
伝統と新しさがMIXしたグッチは、50代の男性にとっては、少し難しいデコラティブ(装飾的)な印象も。
50代のメンズには、このアーティスティックな新生グッチをまずはハンカチから取り入れ、コーデのバージョンアップをしてみると自然とそのニュアンスをインストールできそう。
こちらのビー(蜂)パターンのシルクポケットスクエアは、新しくグッチのシンボルの一つとなった蜂がパターンであしらわれ、ハンカチの端はグッチカラーのグリーンとレッドで縁取られています。
折り畳んだ際にもホワイトの清潔感とグリーンとレッドが上品にポケットから顔を出しますよ。
こういった、ありそうでなかなか無い縁どりもハイブランドらしいスタイリッシュな遊び心がありますね。
ちなみに、なんで蜂なの?と思われるかもしれませんが、ヨーロッパでは、幸運のシンボルとして神聖視されていました。例えば、古代ギリシャでは、勤勉・豊穣の象徴、現代でも蜂は「神の鳥」と呼ばれ、花から蜜を集めてはちみつを作ることから愛のシンボルともなっています。
日本では蜂蜜を蓄えることから蓄える→金運上昇の縁起物とされています。
ハンカチは50代メンズの「価値観」が凝縮される
何事も意識が隅々まで行き届いたものは美しいものですが、その隅の先端にあるものがハンカチといってもいいかもしれません。
ついつい利便性を優先してしまいますが、自分の価値観が現れるものとして、ハンカチを改めておしゃれに取り入れてみましょう。
そういったところに、女性や感度の高い男性は相手の「価値観」をみるものです。
こんな一冊もハンカチに美学を持たせてくれる著書ですね。
とはいえ、あまり堅苦しくなってしまってはおしゃれも楽しくなくなり、大人のゆとりのある雰囲気も台無しです。
是非ご自身のスタイルを創り上げる一貫として楽しみながらハンカチを取り入れてみてくださいね。