男性のファッションの印象を大きく作用する、靴。
基本的には、50代男性は高級感や年齢に適したものを選ぶと、革靴で、レースアップ（紐靴）やローファーが多い印象ですが、時にはブーツを取り入れると、コーディネートの幅も広がります。
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もちろん、ブーツ派の人で、コーディネートに合わせ、ブーツの種類を上手に使いこなしていることもありますね。履く人にマッチしたブーツは、魔法のようにその人を輝かせます。
また、基本的にソールが高い分、脚が長く見え、スタイルも一段アップすることも魅力のひとつ。
おしゃれなブーツを履いている男性を見ると、かっこいいな、と思う反面、ブーツ選びは難しく、ビジュアル系なものや、登山用のようなオーバースペックのブーツを、なんとなくおしゃれとして履いてしまうと、日常では不自然な印象になりがちです。
という訳で、今回は登山やバイク用のブーツ（マウンテンブーツ、ワークブーツ）ではなく、普段のおしゃれ用の50代メンズブーツ選びを見ていきましょう。
この記事の目次
50代メンズのブーツ選びのポイント
1ブーツの種類とデザイン
普段のおしゃれとしてブーツを選ぶ場合は、なるべくシンプルなデザインのほうがほかのアイテムとコーデしやすいです。
通勤などにも利用する場合は、ワークブーツなどのゴツめなブーツより、革靴の延長のようなスマートなブーツを選ぶと、無理なくビジネスでもカジュアルでも着用できます。
ゴツいブーツはぱっと見かっこいいんですけどね。。アメカジの着こなしが得意な方はうまくワークブーツも取り入れられますが、そうでない方は避けておきましょう。
また、50代には男性の色気は欲しいものの、バンドマンやホスト系のお兄さんが着用しがちなつま先のとがったブーツは、50代メンズには「イタイ」ファッションになりがち。
かといって丸過ぎるのも子供っぽくなるので、適度な角と丸みのある、シンプルで品のあるブーツがおすすめですよ。
また、基本的にメンズでブーツといえば、ショートブーツの場合がほとんど。ショートブーツといえども、踝（くるぶし）の上（スニーカーでいえばハイカットくらい）まであります。
膝下くらいまであるロングブーツに比べたら短い（ショート）という意味で、ショートブーツというニュアンスですね。
種類としては、
・サイドゴアブーツ
・チャッカブーツ、ジョージブーツ、デザートブーツ（細かなちがいがありますが似たデザインです）
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・カントリーブーツ
あたりでしょうか。（詳しい具体的なブランドやブーツは後述しますね）
逆に、50代メンズに難しいブーツとしては
・ムートンブーツ
・ハーネスブーツ
・ウェスタンブーツ
などがあります。ムートンブーツは可愛く（幼く）なってしまったり、ハーネス、ウェスタンブーツは装飾過多の強め（激し目）、ゴツめ、コワモテな印象でほかのアイテムとのコーデが限られてしまいます。
ハイブランドが、これらのブーツをファッショナブルに昇華したアイテムなら程よく中和され、普段のおしゃれにも使いやすいものもあるので、もし購入するならハイブランドの中から探してみるとよいでしょう。
例えば、こちらのサンローランのハーネスブーツならさりげなくハーネスで、上品さもあり、普段のコーデにもアクセントとして、ハーネスの良さが光ります。
・Saint Laurent ワイアット ハーネスブーツ （参考価格：154,000円）
出典：FARFETCH
また、ヒール（かかと部分の靴底）はある程度あった方が、脚の延長に見える為スタイリッシュな印象になりますが、ソール全体が分厚いものは、ミッキーマウスのようなキャラクターぽくなってしまう野暮ったさ、子供っぽく見えがちな失敗の原因になることもありますので、不自然なソールの厚みがあるものは避けましょう。
ファッションとしてアウトドアスタイルも流行っていますが、そういったテーマのコーデではない限り、オーバースペック気味な登山ブーツのようなものは、避けた方が無難です。
イケメンのモデルさんがよく、着崩した服装にごっついブーツをかっこよく合わせているのを見かけますがあれはファンタジーです。気を付けてください。
特に50代の男性は、外しのテクが使いづらい印象があります。おしゃれの外しテクのつもりが、「おじさんが間違えたコーデ」と捉えられかねませんので、ベーシックに少し＋トレンドくらいがベストです。
そして、この「少しトレンド」に、50代のセンスと知恵が凝縮されるのです。
2カラー
カラーはまずはブラックがおすすめです。
ブーツ単体で見るとブラウンはとてもかっこいいのですが、靴のブラウンの色幅（こげ茶、黄色めの茶、ライトな茶、赤茶など）はかなり大きくて、パンツやほかのコーデとの相性が難しく、ブラウンを購入する場合は服やほかの手持ちのアイテムとの色合わせ（相性）を想定してから購入しましょう。
アイテムとの色合わせというのは、例えば、靴と鞄、ベルトの色を揃えること。靴がブラウンなのに、鞄がブラックだと、ちぐはぐな印象になります。（コーディネートが上手な方はそれをクリアできるテクニックもありますが）
もちろん、スーツのカラーや、カジュアルの場合でも履くパンツにも合うかどうか想定が大事ですが、服だけでなく、小物類との相性もシミュレーションしてみてくださいね。
50代男性におすすめブランドのブーツ
REGAL（リーガル）
グッドイヤーウエルト＋セメンテッド式のサイドゴアブーツ。
レースアップされたブーツは、おしゃれな反面、脱ぎ履きが面倒で、使わなくなってしまうこともありますが、脱ぎ履きしやすいサイドゴアブーツは、オンでもオフでも１足持っていると重宝するアイテム。
ブーツにもレースアップのドレス感が欲しいけれど、使い勝手を考えると、、とお悩みの方にぴったりのチャッカブーツ。フルのレースアップよりも程よいレースアップで、履いて頂くと足首までピタッとフィットするブーツアイテムです。
すっきりとしたシルエットで、リーガルの魅力が詰まったブーツです。
Thom Brown（トム・ブラウン）
トム・ブラウンのトリコロールカラー（フランス国旗ではなくアメリカの星条旗がイメージされている）のプルストラップがアクセントとなり、遊び心とラグジュアリーさがあるブーツ。
カントリーブーツのような趣もあり、普段でも使いやすいデザインです。
レースアップで着脱の手間はあるものの、美しい仕上がりに心奪われます。靴紐を結ぶことすら楽しくなりそう。
ストレートチップのバージョンもシンプルながらテクスチャーとシルエットのデザイン性が高くおしゃれ。
レインブーツも四本のラインがユニークで、ハイセンスな逸品です。
Santoni （サントーニ）
イタリアンクラシコの王道でもある、サントーニ。美しいカラーリングと、スタイリッシュなフォルムで有名ですがまずはレザーチェルシーブーツから。
このように、スタイリッシュにまとめ上げるセンスとテクニックはサントーニならでは。
ドレス感もありながら、遊び心溢れるテイストはカジュアルでも出番が多くあることでしょう。
こちらはスエードのチャッカブーツ。スエードのアイテムも持っておくと服のバリエーションや、季節感の演出などに重宝します。
つま先のポインテッドトゥ（装飾）が美しいブローグブーツはドレッシーな大人のブーツですね。
Saint Laurent （サン・ローラン）
サンローランのこちらのチェルシーブーツは、芸術品のようなつま先とメンズながら高いヒールで、ブーツでいながら洗練されたフォーマルさが漂います。
身長の低い人も、自然な脚の延長として靴があるようにデザインされているので、スタイルが一段上に整います。
こちらはスエードと特徴的なソールでおしゃれ上級者向け。ロングコートと高いヒールでコーデするとかっこいいですね。
TOM FORD（トム・フォード）
トム・フォードのレザーブーツは、シンプルなフォルムに必ずセクシーさがある上質なブーツです。その美しいフォルムを自分の日常に取り入れてみたいですね。
エンボスレザーの表情あるブーツもまた一味違った男らしさを感じます。
是非、トム・フォードは全身コーデでまとめて究極の紳士スタイルを楽しみたいところ。
まずはTの金具が印象的な眼鏡からスタートするもよし、ですね。靴と眼鏡がトム・フォードならばインテリジェンスなセクシーさで、男女ともに惚れ惚れしてしまいます。
Clarks（クラークス）
1825年にイギリスで創業したクラークス。なんといっても歴史に裏打ちされた履き心地が素晴らしい。高品質で価格帯も手が届きやすく、おしゃれに取り入れやすいブランドです。
定番は、デザートブーツ。コーデもしやすそう。
グレイ（サンド）カラーは、一足持っておくとコーデの幅が広がります。
CHURC'S（チャーチ）
1873年イギリスの靴づくりとして有名なノーサンプトンで創業のチャーチ。細身のシルエットで、正統派の英国靴として50代の紳士なスタイルに合わせやすいシックなブランド。
歴史ある靴ブランドの素晴らしいところは、細身のシルエットでも履き心地がゆったりしていること。靴のシルエットにセクシーさがでるのは、こういった品質に裏打ちされているからですね。
50代メンズにはNGかも？な流行りのブーツ
誰もが知る、ティンバーランド。世界発の完全防水レザーブーツ「イエローブーツ」が特に有名ですね。
おしゃれで、機能性も高いのですが、
・少し年代が若め
・アメカジ好きな人向け
・オーバースペック気味
という側面もあり、
落ち着きと、ある程度の上品さ、シンプルさが欲しい50代のファッションとしては、難しいかもしれません。
（所ジョージさんみたいな方ならOKですね！）
日本では、業界の方、服好きの方、デザイナーの方に大変人気のメゾン・マルジェラ。
こちらの日本の靴のタビをモチーフにした、Tabi ブーツも例外ではありません。
が、上記のようにマルジェラは玄人向け。実験的なデザインで、脱構築の哲学をもつマルジェラは服好きでない方が着用するとヤケドするブランドです。
もしあなたが、紳士的なファッションを目指すなら、ベーシックで少しデザインに遊び心があったりハイセンスなアイテムの方がフィットするかもしれません。
マルジェラを取り入れる場合には、その哲学を知り、どんな人がマルジェラを愛用しているのかスタイルをリサーチしてみると安心ですね。（まぁ、どんなブランドにも言えるかもしれませんが笑）
エンジニアブーツや、モンクスストラップブーツなど、ストラップブーツは靴単体でみるとワイルドでかっこいいのですが、ストラップと金具の存在感が着用してみると思いのほか強く、他の服とのコーデが難しい一品です。
足元がガチャガチャ見えてしまうとあまりスマートでなくなってしまうかも。もし購入する場合には、コーデを邪魔しないすっきりとしたデザインで高級感あるストラップブーツを選びましょう。
以上、50代男性におすすめのブランドのブーツを選りすぐりでお届けしました＾＾
是非、普段の靴のローテーションにブーツも加えてみてくださいね♪
