街に繰り出せば、OLを除きヒールシューズは目にすることは少なくなった。
さて、スニーカーをどういった感覚で見ているだろうか。
スニーカーはヒールやドレスシューズに比べ、「消耗品」としての見方が強い。
スニーカーは比較的安価であるし、ヒールや革靴に比べ、メンテナスにかける時間が少ない。ソールが減れば買い替え、スエード部分が汚れれば買い替え、気付けば靴棚が同じようなスニーカーでいっぱいということも。
人間は、物を得るとき、その対価を支払う。
10万円かけて作ったスニーカーを1万円で買っても、1万円同等の使い方しかしない。逆に1万円かけて作ったスニーカーを10万円で買ったらどうだろうか。
その人の価値観にもよるだろうが、後者の方がずっと大切に扱うはずだ。
極端の例だが、ファッションブランドはそこには見えない9万円分の付加価値を付けて販売する。
今回は、価値あるスニーカーブランドと、そのメンテナンスについて取り上げる。
SPALWART
スニーカーブランドⅠ スパルウォート
スロバキア発のスニーカーブランド。軍用シューズを生産する廃棄された工場を再稼働させ、当時の機械をそのまま使用して製造されるシューズは、どこかミリタリーテイストを帯び、片意地はらないリラックスしたスタイルを生み出します。
COMMON PROJECTS
スニーカーブランドⅡ コモンプロジェクツ(ト)
Common Projects(コモンプロジェクツ)は、ニューヨーク在住のアートディレクター、Prathan Poopat(プラサン・プーパット)と、イタリア在住のクリエイティブディレクターであるFlavio Girolami(フラヴィオ・ジローラミ)によってスタートしたブランド。全てのシューズにゴールドのシリアルナンバーが施されており、厳選された素材から作られるスニーカーは他の追随を許しません。
Erik Schedin
スニーカーブランドⅢ エリックシェディン
スウェーデンはストックホルム発のブランド、エリックシェディン。日本での展開はほとんどなく、コムデギャルソンシャツ(COMME des GARCONS SHIRT)とのコラボレーションしたことで一躍有名になった。
AXEL ARIGATO
スニーカーブランドⅣ アクセルアリガト
2014年にスタートしたエリックと同じく、スウェーデン発のブランド。立ち上げから2年にも関わらず、既に多くのセレクトショップで取り扱いがある。日本では取り扱い店舗は無いが、ブレイク目前の要注目ブランドだ。
FEIT
スニーカーブランドⅤ フェイト
スニーカーと革靴の中間を走る、新しいスニーカーを提唱するFEIT。全てのアッパーは1枚革で形成され、ハンドソーイングで仕立てられています。スリッポンからブーツまで、そのディテールは唯一無二の存在です。
クリーナーは「ジェイソンマーク」
紹介したいクリーナーブランドはたくさんありますが、これさえ抑えておけば間違いないでしょう。クリーナーにブラシが付属し、キャンバス、カーフ、スウェード、ヌバックとありとあらゆる素材をカバーします。
スニーカーを買ったらまず「シューグー」
スニーカーの寿命を判断するにソールは一番の材料となるのではないでしょうか。新品の段階でシューグーを使えばその寿命は半永久的なものとなります。シューグーが擦り減ればまた上から付け足せば良いのです。